1980-04-22 第91回国会 衆議院 社会労働委員会 第14号
クロム関係の肺がんにつきましては世界的にもいろいろ文献がございまして、クロム製造工程における肺がんにつきましては、五十年であったかと思いますが、認定をするという形で、専門医の結論に従って認定をいたしております。
クロム関係の肺がんにつきましては世界的にもいろいろ文献がございまして、クロム製造工程における肺がんにつきましては、五十年であったかと思いますが、認定をするという形で、専門医の結論に従って認定をいたしております。
これは経過措置のことですが、従前から産業廃棄物処理施設を設置しようとするときは事前に都道府県の知事に届け出が義務づけられていたのですが、その中で徳島工場のような六価クロム関係の鉱滓処理施設はその中に含まれていたでしょうか。いかがでしょうか。
したがいまして、まず初めにやりましたことが、全体のそういう有害物質を出す可能性のある事業場の数のリストアップ等から始めたわけでございまして、おおむね五十年度中に全数を把握し、その中で六価クロム関係の事業場、これは六価クロムだけじゃなくて、六価クロムのほかの有害物質も出すわけですが、その部分もあわしてその事業場の状況を調査する。
○山下政府委員 ただいま水質保全局長からお話がございましたように、昨年の秋から有害産業廃棄物の実情把握に着手をいたしたいということで始めまして、まず昨年度は六価クロム関係の事業所につきまして、六価クロムのみならず有害産廃の実情、それから本年度にかけましては、それ以外のすべての有害産廃について調べたいということで、四十六の都道府県と三十の政令市に対しまして、お願いをいたしておったわけでございます。
○政府委員(堀川春彦君) 六価クロム関係の環境への影響の調査の件でございますが、これは大別いたしまして、私の方の所管しております水質への影響の問題、それから、その他六価クロム化合物のかつて生産をしましたそういう成分を含む鉱滓の処理に関連いたしまして、それが環境に影響ある問題という二つになろうかと思います。それで、水質汚濁防止法によりまして六価クロムを含む排水については規制を受けております。
○野津政府委員 ただいま因果関係と申したのでございますが、これは、そういう児童あるいは生徒の中に、ある特定の疾患が多いという段階だけで、ただいまお話をお伺いしたわけでございまして、必要なことは、その地域における大気の汚染の程度がどうであるか、その中においてクロム関係のものがどの程度含まれているかということも、因果関係を決めるために必要なことであるわけでございまして、その問題につきましては当然、大気関係
そこで毎年、労働衛生週間を機に、こういった有害物質の一斉点検をやっておるところでございますが、今回は特に六価クロム問題が焦点となりましたので、実は九月の一日から、目下ちょうど全国で、お話しのように三千ばかりの事業場のクロム関係、特にメッキ工場等、零細なものが多うございますけれども、これを徹底的に点検を加えているところでございます。
労働省は三千の事業所を摘出をいたしまして、クロム関係事業所についてのみ、九月の一日から一斉監督を行うというふうに承っておりますが、それにとどまらないで、重ねて申し上げますけれども、有害元素全般を含めた総点検に乗り出す御決意はないかどうか、承っておきたいと思います。
ただ、御指摘のような問題もございますので、実は御承知と思いますが、この九月三日にクロム障害関係の専門家会議を私どもつくりまして、斯界の権威者を集めて、いろいろクロム関係、肺がんを含めまして検討していただいております。そういう中で、いま御提案の問題も、もう一度、検討させていただきたいというふうに思います。
クロム関係にいたしましても、午前中の参考人の質疑で私、申し上げたのですが、六価クロムを製造しているような会社だけではない。むしろ皮革なめしをやっているところの工場についても、その廃棄物の問題がある。それからクロムメッキの工場につきましてもスラッジの問題がある。
そうしますと現在の体制では、いろんなクロム関係のものが出てくる工場がありますから、これをやめない限りは、その処理をしなければならないと思いますし、その処理の仕方をどういうふうにしたらよろしいとお考えになりますか。この辺をもし長崎さん、こうしたらよろしいということがありましたら、ひとつ御説明いただきたいと思います。
○田中(覚)委員 このクロム関係の職業病に対する対応の仕方が大変スローモーションであった。これは企業ばかりでなしに、労働省も一半の重大な責任があると思いますけれども、こういうようにクロムによる肺がんの認定がはなはだしくおくれたことと、それから婦中偏せん孔症がいまだに認定をされていないということは、これはある意味では人道的な問題ではないのかというふうな感じがいたします。